ワークアドバンスト科 訓練生のつぶやき
かけがえのない1年間

ワークアドバンスト科 訓練生のつぶやき
かけがえのない1年間

上の写真は、京都で見かけた虹色の雲「彩雲(さいうん)」です。
多くの方のお力添えのおかげで、職リハでの1年間を無事に過ごすことが出来ました。
感謝しています。

職リハに入る前の私について

私は2023年4月にワークアドバンスト科に入校しました。

入校する10ヵ月ほど前に精神的に調子を崩し、約1ヵ月間の入院をしていました。

退院後は、不安や緊張感から1人で電車に乗ることも難しくなってしまいました。

しかし、「働きたい」という気持ちは強くあり、家族の支えの元、少しずつ外出をする練習を行っていました。

同時に役所にも相談し、地域の「障がい者就業・生活支援センター」を紹介していただきました。

障がい者就業・生活支援センターのワーカーさんから、人に慣れ、生活リズムを整えるために、自宅から通いやすい「大阪市職業指導センター(以下 指導センター)」へ通ってはどうかとの提案があり、リハビリのかたちで通うことになりました。

職リハに入校しようと考えた理由

指導センターは、職リハの姉妹施設です。指導センターでは、訓練生たちの就職がしっかりと決まっていくのを間近に見ていました。

指導センターに置いてあった職リハのパンフレットを見かけ、精神障がいの人に向けた訓練カリキュラム「ワークアドバンスト科」の存在を知りました。

とても興味が湧いたので、ワーカーさんと家族に相談し、説明会に参加しました。

私が魅力を感じたのは、以下の点でした。

・1年間という訓練期間

・訓練手当が支給されること

・相談できる環境があること

・事務系と作業系の両方のスキルが身につけられること

・職場実習があること

・仲間がいること

以上のことから、「ぜひ職リハで訓練を受けて就職したい」という思いが強くなりました。

職リハの中庭に咲いていた紫陽花です。

職リハの1年間で印象に残っていること

入校して教えていただいた「職リハ3つの守ること」(毎日通うこと・相談すること・挑戦すること)を念頭に置いて訓練を受けたことです。

毎日休まず通うことで、就業に向けた体力や体調管理が身についてきたように感じます。

苦手な相談も、徐々にチャレンジできるようになってきました。私にとっては、大きな挑戦でした。

また、プレゼン大会や終了文集作成など、みんなで協力し合って1つのものを作り上げることで仲間としての結束が強くなったことは、印象深い思い出です。

クラブ活動に参加して

職リハでは月に1回、指導員も交え、科の垣根を越えての楽しい4つのクラブ活動があります。

私は「スマホで写真部」に入っています。

みんなで撮影した写真を職リハ写真部のインスタグラムに投稿したところ、すぐに「いいね」がつきました。

初めての経験は、とても面白く嬉しかったです。

写真部で住吉大社に行った時の写真です

職リハに入る前と入ってからの自分の変化について

「笑顔が増えたね」と言われます。自分でもそう感じています。

これまでの私は、周りの人の邪魔にならないように、迷惑にならないようにと、とても気を使っていました。積極的に自分の意見を伝えることは多くなかったように思います。

職リハでの訓練カリキュラムを学んだり、訓練生や外部講師、実習先の方々など様々な人と出会い、様々な価値観に触れたことで、自分の世界が広がり、前向きに今を楽しめるようになってきたと感じています。

同期へのメッセージ

同期のみなさんは優しくパソコンが得意で、パソコンが苦手で不安だった私にもいつも親切に丁寧に教えてくださり、とてもありがたかったです。おかげさまで検定試験にも合格することができました。

また、自分の気持ちを指導員にどう伝えれば良いかわからず悩んでいた時に、話を聞いてくれたこともありました。アドバイスをくれて、背中を押してくれたことにも本当に感謝しています。

就職後もあたたかな優しさでお仕事を頑張っていただきたいです。

後輩へのメッセージ

合格おめでとうございます。

職リハには心強い指導員の方々がいらっしゃるので、不安があっても「自分のペースで進めばいい」ということをお伝えしたいです。

あせらず、人と比べることなく、自分のペースで目の前のことを丁寧にこなしていけばきっと大丈夫です。

 

ワークアドバンスト科 16期生 A.S

大阪市職業リハビリテーションセンター

ワークアドバンスト科

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